2026年度の大学入試もいよいよ佳境を迎え、共通テスト利用入試での合格発表が続く時期となりました。まずは、難関である明治大学法学部の合格、誠におめでとうございます。そして、明日に控えた青山学院大学国際政治経済学部の一般入試に向けた最終調整の段階かと存じます。さらに国立前期で東京外国語大学(外大)を見据えているとのこと、非常に高い志を持って受験に臨まれていることが伺えます。
「やりたいことは特別ないが、評価の高い方を選びたい」という切実な悩みに対し、2026年現在の大学ブランド、就職実績、カリキュラムの専門性、そして第一志望である東京外国語大学との親和性を軸に、プロのファクトチェッカーの視点から徹底比較・解説します。
1. 2026年現在の「格付け」とブランド評価
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)という括りの中でも、明治大学と青山学院大学は近年、トップ争いを激化させています。しかし、学部単位で見るとその「格」には明確な特徴があります。
明治大学法学部の立ち位置
明治大学法学部は、同大学の中でも看板学部の一つであり、140年以上の歴史を誇る「法科の明治」の象徴です。2026年現在の偏差値・難易度においても、私立大学法学部の中では早稲田・慶應・中央に次ぐトップクラスを維持しています。明治大学全体の「志願者数日本一」という圧倒的な人気に加え、資格試験(司法試験や公務員試験)への強さから、「堅実で硬派なエリート」という評価が定着しています。
青山学院大学国際政治経済学部の立ち位置
一方、青山学院大学国際政治経済学部(通称:国政またはSIPEC)は、青学における「看板学部」であり、MARCH全体の中でも最難関レベルに位置付けられています。特に国際政治学科は、他大学の同系学部とは一線を画すブランド力を持ち、「スマートで国際感覚に優れたエリート」という評価を受けます。2026年現在、グローバル化がさらに深化する社会情勢において、その評価は明治法学部と並ぶ、あるいは「国際系」という括りでは私大最高峰の一角として認知されています。
2. カリキュラムと学びの質の比較
質問者様は「明治に入学した場合は国際関係のコースを選択予定」としていますが、ここが大きな判断の分かれ目となります。
明治大学法学部(5つのコース制)
明治大学法学部では、2年次から「ビジネスローコース」「公共法務コース」「法曹コース」「国際関係法コース」「現代社会と法コース」の5つに分かれます。
ここで注意すべきは、あくまで「法学部」の中の国際関係法コースであるという点です。学ぶ中心は法学(憲法、民法、刑法など)であり、その上で国際法や国際組織論を学びます。リーガルマインド(法的思考)を養うことが主目的となるため、社会を構造的に捉える力は身につきますが、政治学や経済学、国際情勢の分析に特化したい場合は、少し物足りなさを感じるかもしれません。
青山学院大学国際政治経済学部
青学の国政は、設立当初から「政治・経済・コミュニケーション」の3本柱を融合させた学際的な学びを特徴としています。
明治法学部が「法学の視点から国際社会を見る」のに対し、青学国政は「政治・経済・文化の多角的な視点から国際社会を分析する」学部です。英語教育の質も非常に高く、2026年現在も英語で開講される講義が充実しています。「国際社会学部」を志望して東京外国語大学を受験される質問者様にとっては、学びの内容としては青学国政の方が圧倒的に親和性が高いと言えます。
3. 就職実績と将来の評価(2026年最新動向)
「評価の高い方」という基準において、就職実績は欠かせない指標です。
伝統の明治、多様性の青学
明治大学法学部は、伝統的に公務員や法曹、金融・保険業界への就職に極めて強いパイプを持っています。OB・OGの数も膨大で、日本国内のあらゆる企業に「明治閥」が存在します。組織内での「即戦力」としての評価は非常に高いです。
対して青山学院大学国際政治経済学部は、外資系企業、商社、マスコミ、航空、ITといった、より華やかでグローバルな展開をする企業への就職に強みを発揮します。2025年度の就職データを見ても、1学年あたりの人数が明治法学部より少ないにもかかわらず、大手企業への決定率が高いのが特徴です。特に「国際政治経済学部出身」という肩書きは、ビジネスの現場でも一目置かれるブランドとなっています。
4. キャンパスライフと立地の違い
4年間の生活環境も、将来の満足度に直結します。
- 明治大学:1・2年次は和泉キャンパス(杉並区)、3・4年次は駿河台キャンパス(千代田区)となります。駿河台は日本屈指の学生街・古書店街であり、アカデミックな刺激に満ちています。
- 青山学院大学:4年間一貫して青山キャンパス(渋谷区)です。表参道・渋谷が生活圏内という圧倒的な好立地は、インターンシップや学外活動への参加のしやすさにも繋がります。
5. 東京外国語大学受験との関係性(ここが重要)
質問者様の第一志望は東京外国語大学国際社会学部です。外大は「言語・地域文化」を深掘りする大学ですが、併願先としてどちらが「外大志望者として妥当か」を考えると、答えは明確です。
外大国際社会学部の入試科目は世界史(または日本史)の論述が重く、地域研究を重視します。青学国政のカリキュラムは、この「地域研究・国際政治」の延長線上にあります。一方で明治法学部は「実定法」の習得がメインです。もし外大に惜しくも届かなかった場合、外大でやりたかったことに近い学びを継続できるのは、間違いなく青山学院大学国際政治経済学部です。
6. 結論:どちらを選ぶべきか?
2026年現在の社会的な評価、学びの内容、第一志望との整合性を踏まえた結論は以下の通りです。
青山学院大学国際政治経済学部を選ぶべきケース
- 東京外国語大学の志望動機に近い「国際社会の分析」を学びたい。
- 就職において、商社、外資、マスコミなどグローバルな環境を重視したい。
- 看板学部という「箔」を重視したい(青学の中で最も偏差値が高い)。
- 4年間、都心の洗練された環境で学びたい。
明治大学法学部を選ぶべきケース
- 法曹(弁護士等)や国家公務員、地方公務員を視野に入れている。
- 「明治」というマンモス大学の圧倒的な母数とOBネットワークを活かしたい。
- 法学という、より実務的で硬い専門性を身につけたい。
- 「真面目」「堅実」というイメージの評価を優先したい。
プロとしての最終アドバイス:
質問者様が「やりたいことが特別ない」という状態であれば、青山学院大学国際政治経済学部を強くお勧めします。理由は、そこが青学の最高峰学部であり、入試難易度や学生の質において明治法学部と遜色ない(あるいは一部上回る)評価を得ているからです。また、外大国際社会学部を目指されている時点で、潜在的に国際情勢や異文化への関心があるはずです。法学という専門特化した学問よりも、政治・経済・コミュニケーションを幅広く学べる青学国政の方が、4年間の中で「やりたいこと」を見つけられる可能性が高いでしょう。
明日の青学入試、全力を尽くされることを心より応援しております。明治法という強力な「滑り止め」がある状態ですから、リラックスして実力を発揮してください。

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