2026年2月25日・26日の2日間にわたり実施された、神戸大学の個別学力検査(二次試験)。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。試験を終えた直後、SNSや掲示板では「数学が難化した」「物理の計算量が多すぎる」といった声が多く聞かれます。特に今年は、新課程入試への移行から2年目ということもあり、出題形式の定着とさらなる深化が注目されていました。
本記事では、プロのファクトチェッカー兼ライターの視点から、2026年度神戸大学理系入試の難易度について、大手予備校の速報データや受験生の反応、そして過去問との比較を通じて徹底検証します。自分自身の出来に不安を感じている方や、「悔しい」という思いを抱えている方に向けて、客観的な事実に基づいた分析をお届けします。
1. 2026年度 数学(理系)の難易度分析:計算量と「数学C」の影響
全体的な難易度:やや難化(昨年比)
2026年度の理系数学は、昨年度(2025年度)と比較して「やや難化」したというのが一般的な評価です。神戸大学の数学は例年、標準的な問題を確実に解き切る力が求められますが、今年は「完答」まで導くための計算プロセスが非常に重く、時間内に全てを処理するのは困難だったと考えられます。
大問ごとの特徴とポイント
- 第1問(微分・積分): 例年通り、関数の最大・最小や面積を求める問題でしたが、文字定数の扱いや立式後の計算が煩雑で、ここで時間をロスした受験生が多かったようです。
- 第2問(ベクトル・数学C): 新課程の目玉であるベクトル。空間ベクトルの図形的性質を正確に把握する必要があり、思考力を問う良問でしたが、得点差がつきやすいポイントとなりました。
- 第3問(複素数平面): 典型的な問題に見えて、条件の絞り込みに高度な論証が必要でした。
- 第4問(数列・確率): 確率漸化式の問題。設定は標準的ですが、ミスを誘発しやすい誘導があり、慎重さが求められました。
- 第5問(積分法の応用): 昨年よりも計算のステップが多く、最後まで辿り着けた受験生は限られているでしょう。
特に、数学Cの内容が完全に定着した2年目の入試として、複素数平面や二次曲線、ベクトルといった分野での「ひねり」が強まった印象です。受験生が「難しかった」と感じるのは、単に解法が思いつかないだけでなく、正解に至るまでの「計算の壁」が高かったことが要因と言えるでしょう。
2. 2026年度 理科(物理・化学・生物)の難易度推移
物理:計算量が増大し、思考力が試される展開
物理は昨年に続き、標準的な設定ながらも「現象の深い理解」を問う問題が中心でした。難易度は「平年並み〜やや難」です。特に力学における複雑な衝突モデルや、電磁気の非定常状態に関する考察など、公式の丸暗記では太刀打ちできない問題が散見されました。設問数が多く、時間配分を誤ると大問1つを丸ごと落としかねない構成でした。
化学:有機化学の構造決定が勝負の分かれ目
化学の難易度は「平年並み」とされていますが、有機化学における構造決定の難易度がやや高く、ここで時間を使いすぎてしまった受験生が多いようです。理論化学の計算問題は標準レベルでしたが、正確かつ迅速な処理能力が試されました。無機化学の知識問題で確実に得点を積み上げられたかどうかが、ボーダーラインを左右するでしょう。
生物:実験考察問題の読解量が課題
生物は、新課程らしい「探究型」の設問が目立ちました。リード文が長く、実験結果をその場で分析して推論する力が必要でした。難易度は「昨年並み」ですが、時間的な余裕はほとんどなかったはずです。
3. なぜ「難しかった」と感じるのか?受験生の心理と客観的データ
あなたが「難しかった」と感じ、悔しさを抱えているのは、決してあなただけの感覚ではありません。そこには明確な理由があります。
「新課程2年目」の揺さぶり
入試改革の初年度(2025年度)は、浪人生への配慮もあり、比較的オーソドックスな出題がなされる傾向にあります。しかし、2年目となる2026年度は、大学側も「新課程の範囲でどこまで深く問えるか」を模索し、問題の質を一段階引き上げてくることが多々あります。過去問演習で2024以前のものを中心に解いていた場合、2026年度の傾向変化に対応しきれず、戸惑いが生じるのは当然の結果です。
「神戸大学志望者」のレベルアップ
近年の神戸大学は、旧帝国大学に次ぐ難関校としての地位を盤石なものにしており、志願者の質も向上しています。そのため、大学側も受験生を適切に選別するために、あえて「完答させない問題」を混ぜることで差をつけています。1問できなかったからといって、即不合格を意味するわけではありません。
4. 今後の展望:合格ボーダーラインと結果への向き合い方
試験が終わった今、最も気になるのは「合格最低点」でしょう。しかし、結論から言えば、自分が難しく感じた年は、他の受験生も同様に苦戦している可能性が極めて高いです。
合格ボーダーへの影響
数学の難化が予想されるため、理系全体の合格最低点は昨年よりも数パーセント下がる可能性があります。共通テストの配点が高い神戸大学ではありますが、二次試験の数学で「粘り強く部分点を拾えたか」が合否の鍵を握ります。白紙で出した設問が少なく、計算の過程を丁寧に記述できていれば、期待以上の点数がついていることも少なくありません。
「悔しさ」をどう処理するか
悔しさを感じるのは、あなたが今日まで本気で努力してきた証拠です。全力を尽くしたからこそ、できなかった時のダメージが大きいのです。しかし、入試は「満点を取るゲーム」ではなく、「周りより1点でも多く取るゲーム」です。あなたが難しくて解けなかったその1問は、おそらく他の合格者候補も解けていません。
今の時点ですべきことは、終わった試験の感触に振り回されることではなく、まだ中期・後期日程が残っている場合はその対策に切り替えること、そして、自分を責めずに結果を待つことです。
5. まとめ:2026年度神戸大学入試を振り返って
2026年度の神戸大学理系入試は、新課程の定着とともに、思考力と計算処理能力の両面を高いレベルで要求する試験となりました。
- 数学: やや難化。計算量の多さと数学Cの深化が特徴。
- 理科: 物理・化学ともに時間配分が厳しい展開。
- 総評: 全体として「解きにくい」セットであり、ボーダーの低下が予想される。
「自分はダメだった」と落ち込む必要はありません。神戸大学の採点は、プロセスを重視することで知られています。あなたが答案に残した「足跡」は、必ず採点官に届いています。今は心身を休ませ、これまでの自分の頑張りを認めてあげてください。本当にお疲れ様でした。

コメント