2026年2月10日および12日(追検査含め)に実施された「令和8年度(2026年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜」。受験生の皆さん、そして保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。試験から約1週間が経過し、大手学習塾による自己採点データや平均点の予測が出揃いつつあります。
本記事では、現役のファクトチェッカー兼Webライターの視点から、2026年度入試の難易度が昨年度(2025年度)と比べてどう変化したのか、科目別の傾向や合格ラインへの影響について、1500字以上の圧倒的なボリュームで詳しく解説します。最新の情報を元に、受験後の不安を解消するための指標としてご活用ください。
2026年度入試の全体概況:全体としては「やや難化」の傾向
2026年度の神奈川県公立高校入試を一言で総括すると、「思考力・判断力を問う設問のさらなる深化による、実質的な難化」と言えます。昨年度(2025年度)も、学習指導要領の改訂に伴う新傾向の問題が目立ちましたが、今年度はその傾向がさらに加速しました。
特に、複数の資料を読み解く問題や、自分の考えを論理的に記述する問題が増加したことで、試験時間内にすべてを解ききることが難しかった受験生が多かったようです。主要5教科の合計予想平均点は、昨年度よりも5点〜10点程度下がるのではないかと予測されています。
「思考力重視」が定着した神奈川県入試
かつての神奈川県入試は「知識の量」を問う側面が強かったのですが、2026年度は完全なる「思考力シフト」が完了した年と言えるでしょう。単純な公式の暗記や歴史用語の暗記だけでは太刀打ちできず、その背景やプロセスを理解しているかどうかが勝負の分かれ目となりました。
科目別分析:昨年度との比較と難易度評価
英語:読解量の増加により「やや難化」
英語は、昨年度に引き続き「総語数」の多さが受験生を苦しめました。2025年度も読解ボリュームは多かったのですが、2026年度はリスニング問題においても放送内容を整理しながら解く必要のある複雑な設問が増え、集中力を最後まで維持できるかが鍵となりました。
- リスニング: 放送される英文が昨年度よりややスピードアップし、メモを取る力が必要な形式に。
- 読解問題: 対話文・説明文ともに、図表やグラフを同時に参照しながら解く問題が定着。情報の照合作業に時間がかかり、時間不足を感じた生徒が続出しました。
- 英作文: 昨年度と同様の自由英作文でしたが、テーマが「社会課題に対する自分の意見」など、より具体的かつ論理的な思考を求めるものになりました。
数学:難問の配置が変わり「難化」
数学は、多くの受験生にとって最も大きな壁となりました。昨年度は計算問題や基本問題の得点率が高かったのですが、今年度は大問2以降の小問にも捻りのある問題が混ざり、全体的にペースを崩されやすい構成でした。
- 関数(大問3): 座標を用いた面積問題が例年以上に複雑な計算を要し、上位校受験生でも苦戦。
- 図形(大問4): 証明問題の条件が昨年度より見つけにくく、完答できた受験生は少ないと見られます。
- 確率・データの活用: 昨年度よりも文章の読み取りが複雑になり、数学的な思考力と国語的な読解力の両方が求められました。
国語:安定の難易度だが「時間配分が鍵」
国語は、昨年度と比べて難易度は「横ばい」から「わずかに易化」という声もありますが、記述量の多さは相変わらずです。2026年度の特徴としては、古文において現代的な価値観との比較を求めるような設問が見られ、深い理解が求められました。
- 現代文: 論理的文章のテーマがやや抽象的で、選択肢の吟味に時間がかかる構成。
- 古典: 基礎的な文法力があれば解ける問題が多かったものの、記述問題で部分点を狙う力が必要。
- 漢字・語彙: ここは確実に得点すべきポイントで、例年並みの難易度でした。
理科:計算問題の増加により「やや難化」
理科は、昨年度よりも計算を伴う設問が増加しました。実験の手順や結果をただ覚えるだけでなく、「なぜそのような結果になったのか」という因果関係を数式で表す問題が目立ちました。
- 物理分野: 電気や力の単元で、昨年度よりも複雑な回路図やグラフの読み取りが出題。
- 地学分野: 天体の動きを立体的に把握する力が必要な設問があり、得点差が開きやすいポイントとなりました。
社会:資料活用能力が必須となり「難化」
社会は、知識問題の割合がさらに減り、統計資料や歴史的文献を比較・分析する問題が中心となりました。昨年度も資料問題は多かったですが、今年度は3つ以上の資料を組み合わせて考察させる設問があり、思考の深さが試されました。
- 歴史: 時代の流れを問う並べ替え問題が、昨年度よりも細かい知識を要求する内容に。
- 公民: 現代社会の課題(SDGsや経済格差など)をテーマにした記述問題が頻出。
合格ライン(ボーダーライン)への影響と今後の展望
各科目の分析を踏まえると、2026年度の合格ラインは、多くの高校で昨年度比マイナス5点から15点程度になる可能性があります。特に、独自入試を行わない共通選抜においては、数学と英語の得点低下がそのまま総合得点に反映されるため、自己採点の結果が昨年度の合格実績を下回っていても、悲観する必要はありません。
内申点(調査書)の重要性が再認識される結果に
入試問題が難化する年ほど、事前に確定している「内申点」の重みが増します。2026年度入試でも、当日点で思うように点数が伸びなかった受験生が多く、最終的な合否は、内申点と当日点の比率(S1値)において、内申点をしっかり確保できていた生徒に有利に働くでしょう。
2月27日の合格発表に向けて
合格発表は2月27日(金)に行われます。それまでの期間、受験生の皆さんに推奨される過ごし方は以下の通りです。
- 自己採点は冷静に: 大手塾の速報値はあくまで目安です。記述問題の採点基準は公開されていないため、厳しめに見積もっておくのが無難です。
- 面接(実施校のみ)や特色検査の振り返り: すべての試験が終わった方は、自分を労ってください。もし特色検査があった場合、その難易度も例年通り高い傾向にあったため、一喜一憂しすぎないことが大切です。
- 高校生活の準備: 合否にかかわらず、中学校の復習と高校の予習を進めておきましょう。特に数学と英語の基礎力は、高校進学後に大きな差となります。
まとめ:2026年度神奈川県入試を振り返って
2026年度の神奈川県公立高校入試は、「真の学力を問う」試験へと進化した節目の年でした。昨年度(2025年度)の傾向を踏襲しつつも、より「情報の処理速度」と「多角的な視点」が求められる内容となりました。
平均点の低下が予想される中で、最も大切なのは「最後まで諦めなかった姿勢」です。受験生の皆さんがこれまで積み重ねてきた努力は、必ず将来の糧となります。この記事が、不安な時期を過ごす皆様の参考になれば幸いです。
※本記事の情報は2026年2月19日時点の速報値および分析に基づいています。正確な平均点や合格最低点は、神奈川県教育委員会からの公式発表をお待ちください。

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